企業の不正についてーチケットぴあ、店頭販売(一般前売り)の場合①

自分はよくチケットぴあに並びます。

好きで並んでいる訳じゃなく(ここ、声を大にして言いたい)、そうしないと観たい公演のチケットを定価で手に入れることが出来ないから。

最近、チケットぴあの店舗が激減して、店頭販売で購入するのも年々厳しくなって来ました。

興業元が一般前売りにチケットを回してくれなくなり、1番に並んでも取れないということもままありました。

そんな状況の中で事件は起きました。

 

チケットぴあの店頭販売の方法とは大体次の通りです。

開店前に申し込み用紙を取りに来る店舗は並ぶ場所が決まっています。

発売時間前に店員が申込用紙を取りに来ます。

発売開始時間と同時、もしくは店舗によっては開始時間前にカウンター前に客を案内する店舗もあります。

発売開始と同時にチケットが取れれば「取れました」と言われて、代金を支払ってチケットを受け取ります。

ところが問題の店舗は何故か店舗が開設された頃から発券と同時にチケットを渡さず、その日に並んだ客全員分のチケットを総て発券してから渡すのです。

要するに後渡しですね。大体、10時30分くらいになってからやっとチケットが確保出来たかどうか分かって、チケットが渡されるのです。

これがそもそも諸悪の根源。

その日も並んだ客の総てのチケットを発券し終わってから配券が始まりました。

「1番の方!」

カウンターに座ると、「はい、これ。」

(普通は確認の為、公演名・日時・座席番号・枚数を読み上げる)、

発券出来たチケットを提示し、「こちらが領収書です。」と、手書きの領収書。

瞬間、己の血の気が引くのが分かりました。

「やられた・・・。」

 

その日、自分が申込用紙に記入したのはS席1枚、S席以下の席種になったら2枚(バラ可)でした。

本当はS席が2枚欲しかったのですが、チケットぴあのシステムでは、必ず連番で探しに行くので、1枚なら取れたが2枚では取れなかったということがままあります。

已む無く確実性を取って1枚、席種を下げれば2枚でも取れる可能性が高いので2枚で希望を出しました。

それほどの人気公演ではなかったので、絶対にS席1枚を確保出来ると信じていたのに、実際渡されたのはA席1枚。そして手書きの領収書。

この段階で、チケットぴあの店頭販売を利用されたことのある方は「?」と思われる筈です。

そう、チケットぴあの店頭販売を利用して、手書きの領収書なんて絶対に出ません。

出るとしたら、客から別途依頼した時のみです。

出るのは印刷された利用明細書。

クレジットカードを利用すれば必ずレシートが出ますよね?

それと同じです。

正確には発券機から①実券②利用明細書(客の控え)③店舗控え(クレジットカードを使用したらサインする)

が出るのです。

客に①と②を渡さなければいけないのです。

それが利用明細書を渡さず手書きの領収書。

これが何を意味するか?

そう、この店員、A席が2枚発券出来たにも拘わらずこちらに渡さず、1枚抜いたのです!

更に疑惑として、座席番号を確認すると、チケットぴあが保持しているA席のエリアでも一番良い席でした(以前店頭でぴあがどの辺りを保持しているのか調べて貰ったことがあって把握していた)。

幾らA席でも1番にサーバーにアクセス出来なければ取れないと思います。

要するに、この店員はこちらの第1希望のS席1枚をふっ飛ばしていきなり第2希望のA席から検索したんです。

何故そんなことをしたのか?

1枚より2枚売った方が売り上げも上がるし、発券手数料も稼げるから。

更に何故こんな誤魔化しが出来るのか?

それは先述した、この店特有の発券方法と、代金の決済方法に依るものです。

他の店舗がやっているように、1番に並んだ人から順番に対面式でチケットを発券して行けば、チケットの販売状況を実況しながら発売するので、発券順番の差し替えや枚数の誤魔化しをするのは難しいです。勿論、やろうと思えば出来ますけど。

でも、この店舗の様に、客を待たせておいて、その日に提出された申込書を総て入力して発券出来た分を配るとなると、配券する際に簡単に差し替えが出来てしまいます。

本当は1番入力の人しか取れなかったのに、1番入力の人には取れなかったと偽り、2番目の人に回すことも可能です。

そして、これが利用明細書を渡さなかった(渡せなかった)理由でもありますが、決済方法には現金とクレジットカードがあります。クレジットカードを使うと承認するのに時間が掛かり、1秒を争う一般前売り開始日には店舗から非常に嫌われます(勿論、他の客からも)。使用を禁止していた店舗もありました。

この店は一旦現金決済でチケットを確保して、あとから決済方法をクレジットカードに変更するなどと、決して褒められない方法までやっていました。

それを知っていたので自分は出来る限り現金決済を選択していました。

11,000円を2人が払おうと1人が払おうと、会計上は何ら問題がないように見えますよね?